リンク集
サイトマップ
  コラム-モモのはみ出しレポート
燃料電池の歴史
 

燃料電池がよく話題にのぼるようになったのは最近のことだと思ってたんですが、その歴史は実はエンジン(内燃機関)よりも古かった!1839年、イギリスのグローブという人が世界ではじめて燃料電池の実験に成功したそうです。そのときの実験はこんな感じ。

図-グローブによる燃料電池発電の実験

4つのビーカーにたまっているのが「電解質」(希硫酸)。そこに燃料極と空気極がささっているから、燃料電池が4つ直列につながっている状態です。上の小さいビーカーは、4つの燃料電池で起きた電気で、水の電気分解をやっています。

このあと、実際に実用化が進んだのは、宇宙船用だそうです!1950年代から1960年代にかけて、アメリカで宇宙船で利用するものとして開発・利用が進みます。

日本では、1980年代、省エネルギー技術をテーマとした国家プロジェクト「ムーンライト計画」で研究開発が本格的に取り上げられるようになり、新エネルギーの研究開発を進める「ニューサンシャイン計画」に続いています。当初は事業用(電力会社や工場など)が中心だったそうです。しかし、環境問題への具体的解決策として注目されはじめて、自動車用や家庭用、パソコンや携帯電話などの小さな機器にいたるまで、いろいろな分野での開発競争がはじまって、現在も続いているというわけです。 これからがたのしみですね!

 
  コラム-燃料電池の歴史